Sloth(すろーす)Run

ランと色々なこと 普段はナマケモノ(すろーす)ですが、マラソンにはとことん夢中なランニング日記

第7回 北オホーツクマラソン100km完走記 その③

前回までのあらすじ

50kmタイム 4時間52分24秒で中間地点に到達し後半戦の準備を整える。

いよいよウルトラの扉を開く時がやってきた。

 

【51km~60km】 

ちょうど5時間を経過したところで残り50kmの後半戦をスタート。

中間地点で座っていた椅子から立ち上がり、走りだそう1歩を踏み出すと同時に右脚の太ももが攣ってしまった。

アイタタタ。

あまりの痛さに椅子に倒れこむ。 

 

さっきまでの調子の良さは何処に?

ウルトラは潰れてからが本番て言うけど、潰れるの早すぎないか?

まだ50km残ってますけど。。

 

ウルトラ半端ないな~、攣った脚で50kmか・・・。

 

スタート前「何が起きても絶対にゴールする」と決めていたので、決断は早かった。

さらに、はてブロTを着ているので、それが力となってメンタルは折れなかった。

 

ウルトラ完走をあきらめて、ウルトラ完了するための戦略を立て直す。

(ウルトラ完了とは、トボトボしたゾンビ歩きで制限時間に何とかゴールすること。岩本能史氏のお言葉)

 

頭をフル回転させ答えを導く。

制限時間は14時間。幸いにも5時間で50kmを走っているため、9時間で50kmを攻略すればいいのだ。

1時間で6km。1km10分で進めばウルトラ完了できる!!

のんびり椅子に座ってられない。

 

椅子から立ち上がって脚を引きずりながらゾンビ歩きを開始。

しかし、スタート地点にいるため沿道の声援が大きい。

ここで歩くのは気が引けるので、痛いのを我慢して走った。

(走らなければならなかった)

何とかやり過ごしたところで、走ったツケが回ってくる。

今度は右脚のふくらはぎが痙攣。

 

痙攣したとき、ストレッチするよりも歩いた方がいいと本に書いてあったのを思い出し、脚を引きずりながら、とにかく前へ前へ。

ゾンビ歩きで4kmほど進むと、少しずつ足の攣りが軽減されてきた。

 

試しにちょっと走ってみる。

普通に走ることはできないけど、すり足だったら痛みを我慢して何とか走れるようになってきた。

 

ここで作戦の立て直し。

①脚が攣るような症状が出始めたら、すぐに歩く 。

②登りになったら、脚の調子が良くても絶対に歩く。

③平地は走る。

④下りも極力走る。

この作戦をひたすら繰り返して走ることに。

 

57.8kmの給水ポイントで6個目のジェルを投入。エイドで初めてレモン3切れを食べたが酸っぱさを全く感じない。

60kmタイム 6時間25分02秒

 

【61km~70km】 

霧が晴れ、ここから日差しが急に強くなってきて体力を奪われ始めた。

さらに、コースに平坦なところが無くなり、登ったら下り・下ったら登りとアップダウンが何度も繰り返される。

苦しい・・・これがウルトラの世界か~。

登りが入ると歩き出すランナーが増え始め、それと同時にランナー同士の会話ができてきた。

(ウルトラあるある話?) 

こちらはすでにゾンビ状態なので、歩いてもペースが合わなく、少し話したところで置いて行かれる。構わず先に行って下さい〜。

70kmタイム 7時間45分59秒

 

【71km~80km】 

脚が痛くてもとにかく1歩1歩前に進むだけ。そう、俺はゾンビなのだ。

頭の中は余計なカロリーを消費しないために、次の給水ポイントをただただ目指すことに集中する。

74.4km地点で預けていたスペシャルドリンクを回収。ここで7個目のジェルとBCAA・エナジードリンク(モンスター)を投入。

ゾンビ改めウォーキングデッドにカフェイン(モンスター)は全く効きませんでした。

 80kmタイム 9時間11分55秒

 

【81km~90km】 

残り20kmとなり、ウルトラ完了できる目星が付いたところで、少しずつ余裕が出始めました。

すると頭の中に音楽と歌詞が聞こえてきます。

スガシカオさんの「Progress」

 ずっと探していた 理想の自分って もうちょっとカッコよかったけれど

 ぼくが歩いてきた 日々と道のりを ホントはジブンっていうらしい

 ・・・・・・ 

 あと一歩だけ、前に 進もう

 
Progress - ap Bank fes 09 - スガシカオ with Bank Band LIVE

(ウルトラ理想の自分、もうちょっとカッコよかった)

81.6kmの給水ポイントで8個目のジェルを投入。スイカ・グレープフルーツを食べるものの味を全く感じない。

90kmタイム 10時間40分59秒

 

【91km~100kmゴール】 

最後の10kmは走り切りたかったけど、ウォーカーの自分には到底できない。

無理をすれば完了すら危うい。

とにかく、一歩ずつ前に 進むだけ。

94.1kmの給水ポイントで9個目のジェルを投入。

残り5km・4km・3km・2km・1km・ゴール!!

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100kmタイム 12時間15分36秒

ゴールテープを切る時、何を想像するのかと思ったけど、何も想像することができなかった。

(空白)50kmの中間地点で自分の心を置いてきたせいだ。

来年も参加することができるかわからないが、置いてきた心を取りに行かなくては。

 

今回初めてウルトラの扉を開いた結果、入口でヤケドして帰ってきました。

ほろ苦いデビュー戦です。

ウルトラ半端ないな。でも、自分と向き合って楽しかった~。

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ウルトラ100kmを走って得たもの

・簡単に折れない心

・100km走る人の称号

ウルトラマンの駆け出しになれた

・会社で変態の扱いをされること

 

ウルトラ100kmを走って失ったも

北海道マラソン サブ3.5の切符

(右脚をかばったせいか、左脚がぶっ壊れました。歩くのが精一杯。)

 

今回のウルトラに関し、みなさんの温かいコメントありがとうございました。

この場を借りてお礼申し上げます。